風と共に去りぬ

2スカーレットが3度も結婚したなんて覚えていませんでした。レットが、スカーレットに初めて会った日、何故求婚しなかったか、何故タラの近くまで危険を冒して送ってくれたのに途中で兵に志願すると去ったか、何故戦後援助を求めに会いに来たスカーレットを馬鹿にして助けなかったか(その為にスカーレットは望まぬ再婚をするはめに)、なぜニューオリンズにアシュレーのいない処で新婚生活を送りたかったのに、レットはスカーレットの望み通りタラへ戻ったのか、なぜ決闘へ出かけたアシュレーの命をレットは助けたのか、なぜスカーレットがアシュレーを共同経営者のままにしていることをやめさせられなかったのか、なぜ二人目の子は要らない、というスカーレットと家庭内別居をしたのか(そこで夫なのにアシュレーに遠慮するのはおかしいし)、色々疑問が。メラニーの臨終の挨拶後、すぐにスカーレットが夫でなく、アシュレーに抱きつくのはやっぱりおかしいし、それに傷ついて先に帰宅したレットに、メラニーが残された息子を大学へやってほしいと頼まれた、と言えばいいのに、アシュレーの面倒を頼むと言われたなんて、なんで言うのかしらねえ。これはスカーレットが無神経すぎ。若い時はスカーレットの方が我儘すぎ、という印象があったけれど、あんな戦中のどさくさに、父は廃人、母は死、アシュレーすら頼りにならず、自分一人だけで、あそこまでメラニーと赤ん坊を助けた意地は、並大抵ではない。スカーレットを見直してしまった。それにしても、レットにあれだけ贅沢放題してもらっても、アシュレーの幻に恋していたのは、やっぱりあきらめが悪すぎる。アシュレーも紛らわしい態度だし。例えアシュレーが振り向いたとしても、経済力がないのにどうするつもりだったのかしら。あの時代で不倫離婚てあったのかな。馬の落馬で亡くなった娘やら、2人目の流産やら、不自然なエピソードは他にもあるけれど。キャストはぴったりでしたね。あの時代の米国が、あんなにお金持ちでいられたのは何故なんでしょう。