初めての外国人

小6で百合丘に引っ越して、中1だった頃、駅からいつものように市バスに乗車したら、運転手と外国人老夫妻がもめていた。どうやらお財布を忘れたらしい。回数券が20円くらいだったかと思う。何枚か持っていたので、お二人の分を払ってあげたら、家に誘われて、自分が降りるよりずっと手前のバス停で下車してついていき、お茶をご馳走になった。この米国人夫妻から、その後5年間くらい、クリスマスには大きなチョコレートが入ったプレゼントとお手紙を受け取った。英語もあまりできない頃、辞書をひきひき、読んでは返事を書いた。その7年後には、カリフォルニアで数泊、アイオワ州で約1か月のホームステイをするとは、当時全く予想していなかった。ただ、異人さんと意思疎通をすることのきっかけになった。不思議なもので、この後も、自分が全く予想していない時に、異人さんと知り合うことになった。